マイホーム購入と賃貸どっちがお得?

賃貸の支払いの総額計算

よくこう言った計算をする場合 引っ越し費用の計算や同じ家賃の家に住み続ける想定で計算されている場合をよく見かけますが、ここでは引っ越しを行う想定で計算をしたいと思います。

また、YouTubeなどで見かける計算で、賃貸のほうが新築に比べて断熱性能が悪いので光熱費を賃貸のほうが高く見積もる計算を見かけますが、確かに賃貸のほうが断熱性能が悪いと思われますが、私の経験上

①賃貸のほうが部屋が狭いため冷暖房する空間が少ない ②賃貸は隣(両隣)や上下階に他の部屋があり、外気に面する部分が少なく断熱性が高い ③賃貸は窓がそこまで大きくないこと多いため断熱性能が高い

などの理由から賃貸が極端に光熱費が高くなることはないと考えていますので光熱費の差は計算に入れず、単なるライフスタイルなどによる違いを計算しています。

では具体的に計算をしてみましょう。

下記の中からあなたのライフスタイルに近いものを選んで賃貸での総額を確認してみてください。

参考前提条件

  • ともに年齢30歳の夫婦と子供2人(2歳と0歳児)の4人家族
  • 奥様の平均余命85歳までの55年住む想定
  • 大都市圏ではなく、地方都市に在住
  • 賃貸の更新料・火災保険料を含めない(マイホームも火災保険料を含めない)
  • 引っ越し費用は、一回20万円と想定
  • 引っ越しの際の補修費 一回10万円と想定
  • 物価上昇(家賃上昇)は計算に入れないものとする。

(物価上昇を検討したい方は、支払総額に1.1倍~1.2倍程度にしてみてください。)

1・新築に近い最新の賃貸を10年ごとに引っ越す場合 

 家賃を2LDK新築 家賃・駐車場2台込みで9万円と想定

 9万円 × 12ヶ月 × 55年 = 5940万円

 引っ越し5回×30万(引っ越し費用+補修費)=150万円

合計5940万円 + 150万円 = 6090万円

2・築15年前後の少し安めの2LDKを10年ごとに引っ越す場合

 家賃を7.5万円と想定

 7.5万円 × 12ヶ月 × 55年 ÷ 10年 = 4950万円

 引っ越し5回 × 30万円 = 150万円

 合計 5100万円

3・子供の成長などに合わせて引っ越しを繰り返す場合(新築に近い借家) 

  • 当初の家賃を1と同じく9万円と想定
  • 子供が自分の部屋を欲しがる時期の10年後に3LDKに引っ越し、家賃を11万円と想定

  ここに下の子が就職するまでの約20年住む

  • 子供が就職後、2LDKに引っ越し15年間在住 家賃9万円
  • 子供が結婚後、孫育てが落ちつたら1LDKに引っ越し 85歳まで 家賃7万円

(9万円×10年)+(11万円×20年)+(9万円×15年)+(7万円×10年)

=6180万円

引っ越し4回 × 30万円 = 120万円

合計 6300万円

4・子供の成長などに合わせて引っ越しを繰り返す場合(築10年前後の借家)

  • 最初の家賃を2と同じく7.5万円と想定
  • 子供が自分の部屋を欲しがる時期の10年後に3LDKに引っ越し、家賃を9.5万円と想定
  • ここに下の子が就職するまでの約20年住む
  • 子供が就職後、2LDKに引っ越し15年間在住 家賃7.5万円
  • 子供が結婚後、孫育てが落ち着いたら1LDKに引っ越し85歳まで 家賃6.5万円

(7.5万円×10年)+(9.5万円×20年)+(7.5万円×15年)+(6.5万円×10年)

= 5310万円

引っ越し4回 × 30万円 = 120万円

合計 5430万円

5・マイホームと変わらない広さの賃貸に住み続ける場合

実際はマイホームと同じ広さの賃貸(一軒家)は、ほとんどないのですが、損得で計算するのなら比較は必要と考え一応 計算を行います。ただし、この場合だけは、光熱費がマイホームに比べて月5000円程度高いと計算いたします。(一軒家のため周り隣に部屋がないため)

家賃を13万円と想定 + 光熱費 月5000円を足して =13.5万円の家賃

13.5万円×55年=8,910万円

引っ越し5回×30万円=150万円

合計 9060万円

結果を見てみると

1・の支払い総額 6090万円

2・の支払い総額 5100万円

3・の支払い総額 6300万円

4・の支払い総額 5430万円

5・の支払い総額 9060万円

となり1~4までは大きな違いがないことがわかる。

概ね6000万円前後が借家に住み続けた費用考えてよい

物価上昇を加味した場合でも7000万円弱といったところが平均的な総額となる。

もちろん、地域のよって支払い家賃が異なるので、上記の計算を参考に自分の地域の家賃のあてはめて計算しなおしてみてください。

つまり、マイホームを新築した場合 支払い総額が6000万円~7000万円以上になるのならば、資金的な話から言えば借家に住み続けるほうがお得ということになる。

★参考に丁度中間の約6500万円がマイホームの支払い総額になる計算をしてみます。

マイホームの場合55年間住み続けたあとも、賃貸と異なり価値が残るため

「支払総額」 - 「55年後の価値」 = 「6500万円」となる形にします。

ただし、55年後のマイホームの価値が、正確に計算できないため土地代だけが残る想定で計算したいと思います。土地代も地域によって大きく異なるためわかりやすいように土地代を「1000万円」仮定します。

「支払総額」 - 「1000万円」 = 「6500万円」

更にマイホームの場合、固定資産税・修繕費・火災保険料などの費用が必要になる。

これも、正確に金額を出すことができないため、固定資産税 年間10万円・火災保険料 年間3万円・修繕積立費 年間12万円(月1万円) と想定して

(10万円+3万円+12万円)×55年=1375万円となるります。

住宅ローンの場合は、住宅ローン控除を当初10年間享受できるため、当初10年間は、上記費用が掛からない想定とします。

(10万円+3万円+12万円)×(55年ー10年)=1125万円

「1125万円」がマイホームにかかるその他費用とします。

「支払総額」 + 「1125万円」 ー 「1000万円」 = 6500万円

更に更に、マイホームの場合 ローン金利が必要なる、これも正確に将来の金利を言い当てることができないため、現在のフラット35の固定金利を参考にして35年ローン・1.5%の金利で借りる想定にいたします。

参考に金利が1%の場合 2%の場合も表にして載せておく

金利1%の場合                 金利1.5%の場合          

 借入金額  支払総額
4000万円 約4740万円
5000万円 約5920万円
6000万円 約7110万円
 借入金額  支払総額
4000万円 約5140万円
5000万円 約6430万円
6000万円 約7710万円

金利2%の場合

 借入金額  支払総額
4000万円 約5560万円
5000万円 約6950万円
6000万円 約8340万円

上記の色を変えてある金利1.5%借入5000万円(35年ローン)を見ていただくと

 支払総額    その他費用     土地代    
6430万円 1125万円 1000万円 6555万円

となり、大まかな計算ではあるが、マイホーム取得費が5000万円を超えた場合

金額的な損得の話をすれば、賃貸に住み続けたほうがお得ということになる。

逆を言えば、5000万円以下のマイホームならば金額的にもマイホームほうがお得になる確率が十分ある事になる。

賃貸か新築か検討する際の参考金額にしてほしい。

現実ではマイホームは、前項にも記載のとおり転勤リスク・金利リスク・災害リスクなど色々なリスクがあるので、別の章で詳細を記載するので加味して総合的に判断してほしい。