高断熱の闇

マイホームを検討するのに断熱性は、気になる方も多いのではないでしょか?
私は、表面上の断熱性能に必要以上にこだわる必要はないと考えています。

なぜ、断熱性能にこだわる必要がないか考えていきたいと思います。

断熱性能の違いによる効果がよくわからない。

断熱の性能を表す数値としてUA値・C値・Q値って言葉を聞いたことはあるでしょうか?
最近は、断熱を表す性能でUA値(外皮平均熱貫流率)が多く用いられます。

行政がZEHなどの補助金を出す基準などにも使用され、都道府県などの地域よって基準が設けられています。このUA値は、計算で算出することができ、数値が低いほうが断熱性能が高いとされています。

UA値が低いほうが断熱性能は高いのですが、ただ、皆様個人に当てはめた時、光熱費がどれぐらい下がって、実際の家でどんな効果があるか具体的にわからないのです。

分からないのは当然で、在住の地域、個人の使い方、家の間取りなどによって光熱費なんて千差万別です。平均の光熱費はありますが、それはあくまでも平均であって貴方とは違います。

更に寒い暑いの感じ方は、個人差があり、この世に断熱性の違う同じ家を展示している住宅メーカーがなく、断熱性能の違いによる感じ方の違いを試すことができません。当たり前ですが、完成した自分の家がどうなのかなんて比較の対象がなくよくわからないのです。

費用対効果もよくわからない

断熱性能の良し悪しで、下がる光熱費を算出できない以上、断熱性能をUPするのに掛かった費用が、妥当だったのか費用対効果がよくわからないのです。

断熱性能UPするのに100万円かかって、年間の光熱費削減が年間1万円だったとしたら、元を取るのに100年かかることになります。

まったく同じ間取りで、費用が同じで、断熱性能だけが違う家なんて無いのですか

計算通りの断熱性の家が出来たかわからない。

上記で最近は断熱性能をUA値で表すことが多いと記載しましたが、どこのメーカーも「○○ハウスUA値0.46です」(弊社5棟 平均値)的な感じでスペックを謳っています。

この数値が、どの家の平均値なのか分からないですし、記載するのなら平均値では無く、最低値をカタログに記載してくれれば、これ以上低い家にはならないのかなぁって思いませんか?

当たり前ですが、どのメーカーも自社に都合のいいことしかカタログには記載していません。

実際に建てるマイホームのUA値なんて、間取り、仕様を全部決めてからでないと計算することができず、ここで初めてカタログ通りのスペックなのか知ることになります。

マイホームを建てるのは、大工さんのため、大工さんが体調不良だったり、気分が乗らずに少しいい加減な断熱材の入れ方することもあるかもしれません。更に壁の中には筋交い・配管・配線・接続金具など色々なものがあり細部まで計画通り断熱材を入れることできないことも現場では起こります。

更に完成したマイホームのUA値を完成後に測定することができず、スペック通りのマイホームが出来たか建築したメーカーですらわかないのです。(ちなみに、C値は、ある程度測定可能です。)

こだわるべきは、施工方法・つながり・信頼性

カタログ上の断熱性能は大切ですが、ある一定以上の断熱性能があるようならば、こだわるべきは計算したUA値通りの家が出来るようにしているかです。

  • ミスが少なる断熱材の施工方法が検討されているか
  • 断熱材の施工後のチェック体制はきちんとしているか
  • 柱、筋交い、金具、窓際など隅々まで断熱材が途切れることなく施工する工夫があるか

などを断熱性性能にこだわるのなら確認した方がよいと考えています。

実際の断熱性能は、気密性(C値)も大きく影響すため、換気システムなどの検証も必要なのですが、これは気密性能の項目で説明したいと思います。

ぜひ、表面上の断熱性能を見ず、裏にある施工方法などの詳細に目を向けたいものです。